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何回かコネシマの部屋へと向かったAだが、未だに話すどころか冷たい顔しかされなかったのだ。何故かコネシマの部屋にエーミールに押し付けられた本を待って行くとこいつマジかと言ったような顔をされてしまった。先に部屋に戻れば良かったと後悔したが、「それ……」とコネシマがAが持っていた本を指差した。
「意外と勉強熱心なんやな」
『まぁ、此処に来るまでは学校にも行ってましたし』
コネシマにはまるで二次元に居るヤンキーみたいに勉強なんか嫌いだと言うタイプだとAは思っていたので、エーミールに貰った本を没収されるかもしれないと身体の後ろに隠した。だが、いつの間にか背後に回っていたコネシマによって本を取られている。Aにとっては少しだけ難解だと思った本をスラスラと読み解いていく。
『こ、これってそういう意味だったんですか……』
兄が外国に居るからこそ外国語を独学で勉強していたAだが、天賦の才能とかいうものは残念ながら無かったのだ。それなのに目の前に居るコネシマが簡単に訳して行くものだからAは素直に感心する。ギャップ萌えってこういう事なんだなあ。そうAはぼーっと思う。ぽん、と肩を優しく叩いて本を返すコネシマ。そんなコネシマに、『ありがとうございます！』と頭を下げた。
「……エミさんに無理強いされたんやろ？」
『無理強いというか何というか。でも、学が無い私の為に勉強を教えてくれるらしくて』
「これ、応用レベルやで」
確かに難し目の単語や長文のアルファベットが載っていたのを見たが、まさか応用レベルの物を渡されているとは思いもよらなかった。
「お前、名前なんて言うんや？」
『あれ、今更ですか。そういえば自己紹介してませんでしたっけ』
「したかもしれんけど忘れてもうてるわ」
『あ、Aです。よろしくお願いします』
A自身もコネシマと自己紹介した記憶が無いので一応名前を覚えてもらう為に挨拶をした。急に態度が軟化したコネシマに少し警戒しながらも差し出された手を握り返して握手をする。Aの裾から見えていた怪我の跡は綺麗に無くなっていてそれに安堵したのかコネシマは息を漏らす。コネシマにとってはAは同じ境遇の人間だからこそ同族嫌悪というものがあったのだ。今もそれは抜けないが、逞しく此処で生きていく覚悟を見たコネシマはAを少しだけ認めた。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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