▶︎偶像の崇拝なんて偽の感情やん ページ31
前の日はシャオロンの部屋から追い出された訳なのだが、流石にコミュニケーションを取りたい。ノックの音を鳴らすが中からは何も返答が無かった為にチラリと中を覗くと親指を下に立てているシャオロンの姿がある。それでも部屋に入るとまるで小動物のようにAに威嚇した。
「何しに来たんや。殺されたくなかったら出て行けや。それとも俺が引導を渡してやろうか」
『あ、ご飯置きに来ました』
「……ん？何を言うてるんや？」
『シャオロンさんって苦手な食べ物ありますか？』
「いや、無いけど……」
『じゃあこれをどうぞ。シャオロンさん細いですし』
毒が入っているのかと疑っていたが、人間側が毒を入れるメリットなんて無いだろうと意外に理性的なシャオロンが口をつける。殺さないと言ったのだから逃げたら良いのにそれをしない時点で変な奴。怯えた顔をしていたのに、段々と強張っていた顔が緩んでくる。
「お前は俺を殴らんの？」
『なぐ！？返り討ちに遭うじゃないですか！』
「ええ……でもお前、トントンの加護のせいで俺の方が苦しめられたんやけど」
『攻撃したらデバフが掛かる感じなんですか？』
「お陰様でしっかりトラウマ植え付けられたわ」
恐るべし、トントンさん。急にシャオロンが苦しんだ理由が分かったAはトントンへの畏敬の念が高まった。此処で実験されていたと言っていた位だから余り思い出したくもない記憶が多いのだろう。
「お前って俺の事どう思う？」
『え、まあ、意外と言葉通じるのかなって』
「あー、そうやなくて。俺の見た目」
『豚のピンバッチがキュートだと思います』
「……え、それだけ？」
恋をした事はおろか、兄が1番格好良いと思っている上に現に周りの中で1番格好良かった為に、男の容姿はどうでも良いとすら思っているA。他に何を言われるのだろうとドギマギしていたシャオロンだが、Aがそれ以上何も言わない為にポカンとした。
「あれー、可笑しいな。俺昔は職員に可愛い格好良いってチヤホヤされてきたんやけどなー」
『今は？』
「其奴等全員脳天ぶち抜いてやったったわ。お前等の好きな偶像を実験台にした癖にな」
『偶像？』
「おん。アイドルやってんで、俺」
確かに目鼻立ちも良し、好青年に見えるシャオロンは人気も高かっただろう。そんなシャオロンは自嘲気味に笑った。
「俺の事を神格化したオタクによって売られて人間無理矢理辞めさせられたけどな」
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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