case18.ナンパ(rbr) ページ24
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彼と一緒にデートに街の方へ出たときのことだ。
彼がトイレに行っているのを待つ間、髪を派手な色に染め、いかめしいアクセサリーをジャラジャラつけた男にあなたは話しかけられた。
「なぁなぁ。そこの女の子、そう、君。めっちゃ可愛いね。どこから来たん？」
『……田舎のほうです』
「へぇ！じゃああんまりこっちの辺来ないんや？俺が案内したるよ」
『連れがいるので、結構です』
「まぁまぁ、そう言わずにさ。連れの子には後で連絡入れとけばええやん」
あなたが最高に冷淡に対応しているのにも関わらず、男はしつこくあなたに絡んでくる。
そろそろ彼に電話でもしてこの場所を離れようかと思ったとき、男があなたの腕を掴んだ。
『ちょっと……！離して！』
「少しだけやからさ、付きおうてや」
あなたがまずい、と思った次の瞬間、怒りの籠もった地を這うような低い声が耳を突いた。
「――あんさん、俺の彼女に何してくれてんの？」
「あ？んだ、このチビ……っお！？」
男が彼をねめつけ胸倉を掴むと、彼は待ってましたとでも言うようににやりと笑い、男の腕を即座に掴んでそのまま投げ飛ばした。
どすん、と衝撃音が響く。
「相手が悪かったなぁ。生憎、俺柔道できんねん」
身長差はおそらく20センチ以上。体格差だって相当なものだったのに。
「俺の何よりも大事な
男は彼に投げ飛ばされた衝撃が抜けないのか、口をぽかんと開けたまま動かない。
「ほら、行くで」
彼はすたすたとあなたのほうへ戻ると、あなたの手を握って歩き始めた。
「……なんもされてへん？」
『う、うん。……あのさ、ありがとう。かっこよかった』
「あんさんが俺を格好いいって言うなんて、珍しいやんか」
彼の声色はすっかりいつも通りだ。
あなたはほっ、としていつもの調子を出していく。
『大事な
「っ、そんなとこまで聞いて……！あんな歯の浮くようなセリフ、女々しいだけやん……」
彼はほんのり耳の先を赤くした。
『んー？そんなことなかったよ。あんたらしくて、いいんじゃない？』
「どういう意味や！説明せぇ」
あなたは隣を歩く小さな勇者を愛おしく思いながら、彼の指の間に自分の指を差し込んで彼の手を絡め取る。
慣れない繋ぎ方に、彼の頬には強い紅が差していた。
Request4.彼シャツ(em ver)→←Request3.人吸い(shp)
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緑黄色野菜(プロフ) - キルさん» 喜んで頂けて嬉しいです〜！！書くの凄く楽しくって！リクエストありがとうございました！これからも頑張ります！ (5月11日 6時) (
レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
キル(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！最高すぎました！想像していたものより何倍もすごくって、かっこいいっっ！！ってなっちゃいました！わたしピンクなのめっちゃ好きなので、めっちゃ嬉しいです！これからも更新応援してます！ (5月10日 23時) (レス) @page37 id: db14baf272 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - あくのさん» わぁ、ホントですか！？よかったぁ！！ちょっとやりすぎたかなと不安になっていたので喜んで頂けて私も嬉しいです！ (5月3日 17時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - ドロドロいいですね...！！！ここまで甘いお話書いてくださる方があまりいないのですごくうれしいです！！ (5月3日 13時) (レス) @page33 id: f9355a1561 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - りずさん» リクエストありがとうございます！可愛いお話だなんて、嬉しくて嬉しくて(照)甘さマックス、挑戦させて頂きます！ (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑黄色野菜 | 作成日時：2024年3月25日 0時
