case17.彼シャツ(kn) ページ22
kn
「帰ったで〜」
『……っあ』
聞いていた時間より早く帰ってきた彼を見て、あなたは絶句した。
それはどうやら彼も同じだったようで、あなたと彼の間になんとも言えぬ沈黙が走る。
「お前……何しとんねん」
あなたは恥ずかしくて答えることもできず、彼に背を向けて縮こまり、羽織っているぶかぶかのシャツの前側をぎゅっと閉めた。
「それ、俺のシャツ、よな」
あなたに近づいてきた彼が後ろから話しかけてきて、あなたはこくりと頷いた。
「何で着たん？」
核心に触れられ、あなたはびくっと肩を跳ねさせる。
『……あんたの、匂いがするから』
あなたは今にも消え入りそうなか細い声で言う。
彼の匂いのするシャツを羽織れば、彼に抱き締められているように感じて、安心するのだ、なんて。
あなたの声は段々と羞恥に侵され、震えていく。
彼が後ろで大きな溜息をついた。
気持ち悪いと嫌がられたかもしれない、と頭を抱えたい気持ちでいると、彼に肩を掴まれ、そのままぐるりと彼の方へ回転させられる。
『ちょっ……！』
このシャツの下、下着しかつけていないからと言おうとすると、彼の匂いが一気に濃くなった。
抱え込まれるような形で彼に抱き締められている。
「……何でそんな可愛ええことするんや……！」
彼の匂い、鼓動、体温、に包まれてあなたの心はとくんと甘く溶けていく。
やっぱりシャツよりも本物がいい、とあなたは慈愛に満ちた手つきで彼を抱きしめ返した。
「はぁ……ほんま可愛ええ……」
彼は吐息の織り交ざった熱っぽい声色であなたに何度も愛を囁く。
「……俺……もう理性持たなそうなんや……。俺から解放されて風呂入りたいか、今すぐ食べられたいか、お前が選んでや」
はぁ、と滾る熱を逃がすかのように彼は深く息を吐く。
そんな意地悪な選択、させないでよ。
『……いっぱい愛して欲しい』
抱き締める力を強めて彼に囁くと、一瞬彼の呼吸が詰まった。
「……反則や、それは」
そのまま床に押し倒されると、彼の、欲に獣のようにギラついた水色の瞳が飛び込んでくる。
あなたはその獰猛さのままに彼に愛されることを想像してぞくりと体を震わせた
Request3.人吸い(shp)→←Request2.添い寝(sha ver)
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緑黄色野菜(プロフ) - キルさん» 喜んで頂けて嬉しいです〜！！書くの凄く楽しくって！リクエストありがとうございました！これからも頑張ります！ (5月11日 6時) (
レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
キル(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！最高すぎました！想像していたものより何倍もすごくって、かっこいいっっ！！ってなっちゃいました！わたしピンクなのめっちゃ好きなので、めっちゃ嬉しいです！これからも更新応援してます！ (5月10日 23時) (レス) @page37 id: db14baf272 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - あくのさん» わぁ、ホントですか！？よかったぁ！！ちょっとやりすぎたかなと不安になっていたので喜んで頂けて私も嬉しいです！ (5月3日 17時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - ドロドロいいですね...！！！ここまで甘いお話書いてくださる方があまりいないのですごくうれしいです！！ (5月3日 13時) (レス) @page33 id: f9355a1561 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - りずさん» リクエストありがとうございます！可愛いお話だなんて、嬉しくて嬉しくて(照)甘さマックス、挑戦させて頂きます！ (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑黄色野菜 | 作成日時：2024年3月25日 0時
