3.なんでなんで？ ページ5
僕を召喚したというエーミールは、現在僕は何の種族に属しているかを調べるため、乱雑に床に置かれたあらゆる本をめくっては別の本を手に取り、めくってはまた別の本を取る…を繰り返している。
なんの種族かをエーミールに聞かれたが、自分でも何者かわからないと答えてからずっとこうだ。
「あの、大丈夫？ずっと本見てるけど、目痛くならない？」
em「……人の形してるから悪魔か天使が妥当。でも羽もなければ角や輪っかがあるわけでもない。そもそもあの魔法陣は簡易的なものやから召喚出来るとしても魔獣……。なら妖狐か化け狸に絞られるけど、見た感じこの子動物的特徴は見られないし足も透けてるからちゃうか…。」
本を凝視しながらぶつぶつ呟くエーミールは、集中しているのか僕の問いかけに答えなかった。エーミールが読んでる本をちらりと盗み見したが、その種族とみられる写真がある以外全部が詰められたようにびっしりと欠かれた隙間もない文章で思わず顔を歪めた。
それを読んでるエーミールに恐々しつつ、邪魔をするわけにもいかないので大人しく僕も自分自身について考える。
なぜ崖から落ちたか。
自発的に崖に行き、そしてうっかり足を滑られてそのまま……ではない気がする。確かに家出しようと考えてはいたが、それはちゃんと計画を企ててからと決めていた。
魔法も使えないのにわざわざ森の夜の中を一人で行くだなんて自ら死ににいくような危険を冒すわけがない。魔獣がいる可能性もあるのいうのに、それは無謀すぎる。
だとしたらなぜその場所へ出向いた？
………あーだめだ。謎は増えるばかりで、なにもかもがつっかかる。
家出しようとしたのは貴族を抜け出して自由に生きるため、それだけだったか。
もっと別の理由があった気がする。
何かを避けようとしていた。それと関わると面倒事に巻き込まれると思っていたから。
何かを。それは確か
em「の……ぁ、あの！！！」
続く (更新停止中)
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レーニャン(プロフ) - いつまでもこの作品の更新を待っている。いつか正式に完結するまで。 (5月9日 9時) (
レス) @page5 id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
哀歌 - 神作品をありがとう！！！！ (7月23日 10時) (レス) @page5 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
るそーる(プロフ) - てらさん» てらさん！ちゃん付けでOKですよ☺️こめんとありがとうございます💞好きという言葉を糧に更新頑張ります！ (6月11日 21時) (レス) id: c31ef83bb0 (このIDを非表示/違反報告)
てら(プロフ) - あわー(*´꒳`*)るそーるちゃん(君？)の作品めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください！(^O^) (6月11日 20時) (レス) id: 3db60a190a (このIDを非表示/違反報告)
るそーる(プロフ) - もこさん» 応援ありがとうございます💓💓更新日時が空いてしまい、待たせて申し訳ございません……🙇頑張らせていただきます💥 (6月11日 20時) (レス) id: c31ef83bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るそーる | 作成日時：2023年4月10日 21時
