【rd運営】【wrwrd!】魔法使いに憧れた結果。 (ページ14)

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「いいかーお前ら、魔法っていうのは昔位からあったわけじゃねぇんだ」

分厚い教科書をめくる。窓の外には箒で飛んでいる生徒達。先生に気づかれないような声量で雑談する生徒。あぁ退屈だ。

「じゃあどうやって魔法というのがこの世界に定着したか、.....そーだな。よし、ゾム！答えてみろ」

「うぇッ？！お、俺ッすか！？」

隣の彼が立ち上がる。ボムというのかこの男は。ボサボサの髪の毛に深くまで被ったフードのせいで顔は全く見えないがその特徴的なギザ歯が光っている。

わたわたと手足をばたつかせている。全く違うページを開いた教科書を見る限り寝ていたのだろう。

「はぁ"ー.....、ゾム、お前また寝てたな？」

「すんません...眠くてつい？」

「次寝たら校庭100週だからなー、よし、Aが答えてみろ」

当てられるとは思わなくてつい驚いた。まぁ別にいいが。こんぐらいなら常識中の常識だし。

「.....魔法の起源は1万年前です。この国の前王が魔法石を発掘したのがきっかけ、で、世界中の科学者達が力を合わせて作り上げたのがこの魔法の杖です。半世紀前までは王や公爵などの地位の高いもの達が持っているものでしたが科学の発達のおかげで誰にでも手に入れられるようになり、そのおかげで魔法はこの世界に定着しました」

「完璧な回答だな、流石だ」

「ありがとうございます」

周りからの賞賛と拍手を聞きながら席に座る。時計を見るともう直ぐで授業が終わる時間帯だ。

そしたらすぐにグルッペンの元へ行かねばならない。所詮ボディーガードなのだが。

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